第1章: 巻き肩と首こりは「同時に」改善するのが最速
巻き肩と首こりは、まったく別の悩みに見えて、実は同じ原因から同時に発生している不調です。
だからこそ、
「肩」+「肩甲骨」+「首」
の3か所を合わせてケアすることで、最短で改善できます。
そしてこの記事では、
スマホで読みやすい・今日から実践できる・初心者でもできる
を全部満たしたストレッチだけを厳選して紹介します。
巻き肩と首こりに悩む女性の多くは、
- 長時間のスマホ・PC作業
- 呼吸が浅い
- ストレスで肩に力が入りやすい
- 姿勢が丸まってしまう習慣がある
こうした日常のクセを持っています。
本記事は、
「自分の姿勢が原因だと気づける」
→
「今日から改善できる」
この2つが自然と達成できる構成になっています。
第2章:巻き肩と首こりに悩んでいた方の事例
巻き肩+首こりで悩む女性は、とても多いです。
ここでは実際にトレーナーのもとに相談に来られる “よくあるケース” を紹介します。
あなた自身に近い悩みがきっと見つかるはずです。
★事例①:デスクワークで首が常に重い38歳の女性
- 1日中PC作業で肩が内巻きになってしまう
- 首の付け根が常に重く、夕方になると頭痛が出る
- 仕事が忙しく整体に行く時間がない
- スマホを見るときに無意識に頭が前に出てしまう
- 鏡を見ると姿勢が丸く見えて老けた印象になるのがつらい
「夜になると首が痛くて仕事に集中できません…」
という相談がとても多いパターンです。
★事例②:育児で前かがみ姿勢が続き肩・首がパンパンの40代ママ
- 子どもを抱っこするときに肩が前に丸まる
- 授乳・抱っこ・スマホ育児で首に疲労がたまる
- 慢性的な肩こりで眠りが浅くなる
- 頭痛薬を飲む回数が増えてきて不安
- 写真に写った自分の姿勢にショックを受けることも
「肩がガチガチで子どもを抱くときに痛む…」
という悩みと一緒に巻き肩・首こりが出ているケースです。
★事例③:ストレスで肩に力が入りやすく、首こりが悪化する30代女性
- 緊張すると肩にキュッと力が入りやすい
- 首まわりが張って頭痛・吐き気が出る日もある
- リモートワークで猫背が悪化
- 姿勢が崩れると呼吸が浅くなり疲れやすい
- “肩に力を入れている自覚がない” ことも多い
「肩に力が入っていると言われて初めて気づきました…」
という人に非常に多いタイプです。
第3章:巻き肩+首こりが同時に起きる原因 ― 放置すると悪化します
巻き肩と首こりは「たまたま一緒に起きている」のではありません。
同じ根本原因があるため、セットで悪化していきます。
★原因①:スマホ・PC姿勢で頭が前に出る
スマホを見るとき、顔が画面に近づきますよね。
この姿勢は 首の後ろに約20〜30kgの負担 を与えています。
- 肩が丸まる
- 顎が前に出る
- 首の付け根に負担集中
こうして巻き肩+首こりが加速します。
★原因②:胸の筋肉(大胸筋)が縮みすぎている
胸が硬くなると肩が前に引っ張られ、姿勢が崩れます。
胸が縮む
↓
肩が前に入る
↓
頭が前に出る
↓
首の筋肉がひっぱられる
この流れが“巻き肩×首こりの負のループ”です。
★原因③:肩甲骨が固まって背中の筋肉が働いていない
肩甲骨が広がったまま固まると、背中の筋肉が使えず “猫背姿勢” に。
背中が働かない
→ 代わりに首まわりの筋肉が頑張る
→ 首こりが悪化
女性は特に肩に力が入りやすく、首こりを起こしやすい傾向があります。

第4章:巻き肩+首こりを改善するポイントは3つだけ
原因がわかったら、改善に必要なのは次の3つです。
★ポイント①:胸の前をゆるめて肩を開きやすくする
胸が硬いと、どれだけ背中を鍛えても巻き肩が治りません。
胸をゆるめることで、肩が自然な位置に戻り始めます。
★ポイント②:肩甲骨を動かして背中の筋肉を“再起動”させる
巻き肩の人の多くは、肩甲骨がほとんど動いていません。
- 肩甲骨を寄せる
- 上下に動かす
- 回す
こうした基本動作ができるようになると、首への負担は一気に減ります。
★ポイント③:首の後ろの緊張を取って姿勢の癖をリセット
巻き肩で頭が前に出ると、首の筋肉が24時間負担を受け続けます。
そのため、
胸 → 肩甲骨 → 首
の順でケアすることで、首こりがラクになりやすいのです。

第5章:胸の硬さをゆるめるストレッチ(巻き肩を戻す最重要ステップ)
巻き肩と首こりを同時に改善するうえで最優先なのは、
固まった胸(大胸筋)をゆるめること です。
胸が硬いままだと、肩は必ず前に引っ張られ、姿勢は戻りません。
まずは“巻き肩の根本原因”を解消するストレッチから行いましょう。
★ストレッチ①:壁を使った大胸筋ストレッチ
やり方
- 壁の横に立つ
- 伸ばしたい側の手を後ろに伸ばし、壁に手のひらをつける
- ゆっくり体を反対側へひねる
- 胸の前が伸びている感覚で30秒キープ(左右)
ポイント
- 痛みがあるほど強くひねらない
- 深呼吸をしながら胸の広がりを意識する
- 肩ではなく「胸の前」が伸びているか確認
効果
- 巻き肩の引き戻し
- 呼吸が深くなる
- 首の負担が減り首こり軽減
★ストレッチ②:タオルを使った胸開きストレッチ
やり方
- タオルを肩幅より少し広めに持つ
- 息を吸いながら腕を頭の上へ
- 息を吐きながら胸を開き、肩を後ろへ引く
- 10回繰り返す
ポイント
- 無理に後ろへ引かず、気持ちよく胸を伸ばす
- 腰を反らさないよう注意
効果
- 胸の筋肉が広がり姿勢がリセット
- 肩が自然な位置に戻りやすくなる
- スマホ巻き肩の改善

第6章:肩甲骨を動かすストレッチ(背中が使えて首が軽くなる)
胸をゆるめたら、次は 肩甲骨を動かすステップ です。
巻き肩の女性の多くは肩甲骨が広がったまま固まり、背中が機能していません。
背中が働かない
→ 首まわりの筋肉が代わりに頑張る
→ 首こり悪化
という流れが起こるため、肩甲骨ストレッチは必須です。
★ストレッチ③:肩甲骨まわし(基本のほぐし)
やり方
- 肩に手を置く
- 肘で円を描くように回す
- 前回し10回 → 後ろ回し10回
ポイント
- 肩だけで回すのではなく、肩甲骨を大きく動かす意識
- 呼吸を止めずリラックスして行う
効果
- 肩甲骨の可動域UP
- 背中の筋肉が働き姿勢が整う
- 首の負担が軽くなる
★ストレッチ④:肩甲骨引き寄せエクササイズ
やり方
- 背筋を伸ばして座るor立つ
- 肩甲骨をゆっくり後ろに寄せる
- 3秒キープして戻す
- 10回×2セット
ポイント
- 肩をすくめず、背中だけでギュッと寄せる
- 胸を張りすぎないように注意
効果
- 背中の筋肉(菱形筋・僧帽筋)が活性化
- 肩が開く姿勢がクセづく
- 首の前に出過ぎた位置が戻りやすい
第7章:首の緊張をゆるめるストレッチ(頭痛・肩こりの原因をリセット)
胸 → 肩甲骨 と整えると、首の緊張が抜けやすい状態になります。
ここで最後に 首周りの過緊張をリセット することで、
- 頭痛予防
- 首こりの根本改善
- すっきりした姿勢の定着
が実現します。
★ストレッチ⑤:首の後ろ伸ばし(僧帽筋上部をゆるめる)
やり方
- 背筋を伸ばして座る
- 軽くあごを引く
- 手を頭の後ろに添え、優しく下へ引く
- 20秒キープ×2回
ポイント
- 強く引かない
- 背中を丸めず、首の後ろだけが伸びるようにする
効果
- デスクワーク疲れによる首こり解消
- 頭痛の軽減
- ストレスで固まった筋肉の緩和
★ストレッチ⑥:側面ストレッチ(肩の張りを取る)
やり方
- 右手で左側の頭を持つ
- 右側へゆっくり倒す
- 首の横が伸びるところで20秒キープ
- 反対も同じ
ポイント
- 呼吸を止めない
- 痛みの出ない範囲で行う
効果
- 首の横の張りが軽減
- 肩の左右バランスが改善
- 姿勢の安定につながる


第8章:1日5分の習慣で“首が軽い姿勢”を手に入れる方法
巻き肩+首こり改善は、長時間よりも
「毎日少しずつ」 が圧倒的に効果的です。
忙しい女性でも続けられるように、1日のルーティン例を示します。
★朝|胸のストレッチで姿勢リセット
- 大胸筋ストレッチ30秒×左右
- 朝の姿勢が整うと、その日一日の疲労が大幅に減る
★昼|肩甲骨ほぐしでデスクワークの固まりを解除
- 肩甲骨まわし前後10回
- 肩甲骨引き寄せ5回
- 仕事中にこり固まりやすい背中を“こまめに動かす”
★夜|首のストレッチで1日の疲労をリセット
- 首の後ろ伸ばし20秒×2回
- 側面ストレッチ20秒×左右
- 眠りの質が上がり、翌朝の首が軽くなる
★継続のコツ
- スマホの“習慣化リマインダー”を使う
- 朝・昼・夜に分けると負担ゼロ
- 鏡で肩の位置を確認して変化を楽しむ
3週間続けると「肩が開きやすい」「首こりが出にくい」を実感できます。

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